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       山陰柴犬はかつてアナグマ猟で活躍した因幡犬がベースとなっています。
     猟師である主人の心を読み、深い下生えをものともせずに野山を駆け、
     獲物の狭い巣穴に潜り込んで狩りを行っていた当時の姿と気質を
     受け継いでいくことに留意して保存されてきました。
   
         
             
     1.山陰人が愛した気質と雰囲気

     他地方と比べて降水量が多くカラッと晴れた日が少ない山陰地方の人は、
    一般に口数少なく忍耐強いと表現されます。そんな山陰人が愛した山陰
    柴犬もまた物静かで落ち着いた雰囲気を漂わせる犬です。感情を身体全体で
    表すことが少なく、うれしい時でも尻尾を数回振る程度。素っ気ないとさえ
    いわれるほどです。それがひとたび獲物が射程圏内に入るや稲妻のような
    反応を見せることから、この動と静のコントラストが非常に印象的です。

     こうした気質により、主人に従順で人にはやさしく、いたずらに騒いだり
    吠えたりすることがないことから、放し飼いがごく当たり前だった時代から
    好んで残されてきたのでしょう。
     
       
     
   2.容姿や外見的特徴

   山陰柴犬は、アナグマ猟の形態を考えるととても理にかなった容姿をしています。

   小さめの頭部とスリムで引き締まった筋肉質の身体は、獲物が潜む狭い巣穴に
  潜り込むのに、そして深いブッシュをかき分けて進むのに適しています。
  また、顔の幅から外に出ない耳や関節の付き方も同様です。
   さらに他系統と比べて出現比率の高い差し尾は遠目でも猟師からは犬のサインを
  視認しやすい利点があります。尻尾については巻き尾であっても緩い巻きの
  個体が多く、実用上こうした点が好まれたことがうかがえます。

   その他に、毛色については赤のみでやや淡い色の個体が多く、後頭部から背中、腰に
  かけてひと刷毛濃いところなどは他系統と見分ける上でわかりやすい特徴です。


 
   【メモ】山陰柴犬の淡赤(うすあか)
  左の画像のように毛色のごく淡い赤毛を『淡赤』といい、
 他系統でもみられますが、山陰柴犬の淡赤はこうした
 毛色でありながら眼や口吻の縁、鼻、爪などの色素が
 黒く濃いのが特徴です。また、成長とともに少しずつ
 毛色が濃くなるこの不思議な淡赤の山陰柴犬は
 なかなか子に現れず、現在数頭しかいません。
             
         
             
     3.出産と成長

    山陰柴犬は一回の出産で平均2~3頭の子犬を産みます。4頭産むことは稀で、
   一般に少産です。しかも発情も正確に年2回来ることは少なく、なかなか頭数が
   増えないことにはこうした理由もあります。お産は軽く、出産に際して飼い主が
   手を貸すことは何もありません。

    成長については明らかに晩成型であり、生後4カ月頃から一度体型が崩れます。
   脚や耳ばかりが目立って伸び、「バンビ」と表現する人もいますが、生後7カ月頃を
   ピークとするこの体型の崩れは徐々にまとまり始め、1歳頃には何とか犬らしい
   姿となります。それでも頬や胸部が張り本来の充実した姿となるのに3~5年を要します。
   子犬はかわいいものですが、山陰柴犬を飼う醍醐味は子犬期や若犬期を過ぎてからに
   あり、年齢を重ねるごとに味わいを増す姿は格別です。


2歳・オス



1年後の同じオス
             
         
             
 
  4.その他


   無駄鳴きをせず、吠える時でもしつこくしない山陰柴犬の声は太く、男性的です。
  甲高い鳴き声は耳につくものですが、たまに聞くことのできる低く迫力ある声は
  やはり山陰柴犬のものです。
 
             
 
   
       
             
   
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